予定のない休日をちょっと特別にする。寒い日は、おうちカフェ日和。
出掛ける予定のない1日に提案したいのが、ホットドリンクをお供に楽しむ、おうちカフェの時間。大開口と吹き抜けが開放的な「ZERO-CUBE MALIBU」を舞台に、今日は親子一緒にキッチンへ。家族水入らずのひとときに“おいしさ”のエッセンスをプラスする、ホットドリンクのレシピと共にお届けする。
窓から降り注ぐ日射しを感じながら、今日はゆっくり、家で過ごす日。
寒さに身体が縮こまりがちな冬。外に出掛けるのが億劫な日こそ、絶好のおうちカフェ日和。自宅でゆっくり過ごす日には、身体が芯から温まるホットドリンクを片手に一家団らん。ドリンクをお供に語らうのはもちろん、親子一緒にキッチンに立てば、共に調理をする時間も家族の楽しみになる。
今回の舞台はLIFE LABELとカリフォルニア工務店が共につくり上げ、アメリカ西海岸のテイストを随所に盛り込んだZERO-CUBE MALIBU。吹き抜けの構造とホワイトを基調とした内装が光を巡らせ、冬でも開放感を感じられる。
開口部を全開にできる折りたたみ式のサッシが住まいの内外を緩やかに仕切り、外の眺めも気持ちいい。暖かな日射しを感じる小春日和にはサッシを開け放ち、ゆっくりホットドリンクを味わいながら、庭で遊ぶ子供たちを見守ることもできる。
こっくり甘く温かい、子供と一緒にホットチョコレートにトライ。
冬に味わいたいホットドリンクの代表格といえば、ホットチョコレート。ココアよりも濃厚、なおかつ作り方は意外なほどに簡単。刻む・沸かす・混ぜるの3ステップという手軽さのため、子供と一緒に調理するにももってこい。
必要な材料は板チョコと牛乳だけ。ちなみに1人前の分量の目安は、板チョコ50〜60gに牛乳150ml。ちょっぴり贅沢に見栄えにもこだわるなら、トッピング用にマシュマロを用意するのもおすすめ。より甘さが増し、子供も喜ぶ。
さて、必要な材料を手元に準備したら、まずは板チョコを細かく刻むところからスタート。
次に、牛乳を注いだ小鍋を弱めの中火にかけ、鍋肌がふつふつとしてきたら、刻んだチョコレートを投入。あとはヘラで混ぜながら、ゆっくり、じっくり、チョコを溶かすだけ。最後にカップへ注ぎ、お好みでマシュマロをトッピング。刻んだチョコレートを少しだけ残しておき、仕上げにあしらうと、さらに見栄えがアップする。
濃厚なおいしさに、大人も子供も思わず顔がほころぶひととき。
完成したホットチョコレートをダイニングテーブルに並べたら、おやつタイムの始まり。こっくり濃厚に甘く、大人も子供も大好きな味のホットチョコレートは、家族みんなで過ごす休日にぴったり。
ドリンクでありながら満足感があるので、主役級としても十分だが、一緒にお菓子も楽しむなら甘さ控えめのクッキーがおすすめ。クッキーをホットチョコレートに浸してもおいしく、子供と一緒にふぅふぅ、やけどに気をつけながら味わいたい。その温かさと甘さに、心も身体もじんわり温まる。
アレンジの幅が広いのも、ホットチョコレートのいいところ。カフェ顔負けの仕上がりを目指すなら、上にホイップクリームを絞り、チョコレートシロップをプラス。ホワイトの板チョコで作り、ジャムを加えても美味。何かと人が集まる機会の多いこの時期、トッピングに色鮮やかなチョコスプレーを選べば、パーティーにもぴったりの1杯になる。
大人のひと息には、フルーツとスパイスの風味を楽しむホットワイン。
もうひとつ、大人のためのホットドリンクとして紹介したいのが、赤ワインを主役に作るホットワイン。ホットワインは、ヨーロッパでは冬の定番。単にワインを温めるだけでなく、フルーツの甘酸っぱさとスパイスの風味を利かせるのが決め手。スパイスで身体が温まるばかりか、この2つのタッグが赤ワイン特有のえぐみを和らげてくれる。
2人分の材料は赤ワイン200ml、水50ml、リンゴ・オレンジ各1/4個、シナモンスティック1本、クローブ2粒、ハチミツ大さじ1。リンゴとオレンジを厚さ1cmほどのイチョウ切りにしたら、残りの材料と共に小鍋に入れ、ひと煮立ちするだけ。スパイスも一緒に透明の耐熱グラスに注げば、その華やかさに気分も一気に盛り上がる。
華やかな見た目とは裏腹に、ホットチョコレートに負けないくらいに簡単。安価なワインでも十分、おいしく仕上がるため、肩肘張らずに作れるのもいいところ。ワインを火にかけることからアルコール分が弱まり、お酒が弱い人にもおすすめ。ただし、アルコールを完全に飛ばしきるわけではないので、あくまでも大人のドリンクとして楽しみたい。
見た目も風味も華やか、ほのかに香るアルコールに自然と会話も弾む。
お酒が苦手な人にも飲みやすいホットワインは、“お昼からちょっと1杯”にぴったり。華やかな見た目と風味に、ほんのり感じるアルコールの香り。何気ない夫婦の会話もおのずと弾み、自宅で過ごす休日のひとときが少しだけ特別になる。
赤ワインで作るのがスタンダードなものの、白ワインでもオツな味わいに。白ワインで作るならリンゴをレモンに変え、クローブの代わりにショウガのスライスをプラス。赤ワインよりもさっぱりとした風味を楽しめる。
予定のない休日こそ、家族水入らずを楽しめる大切な時間だから。
日射しが巡る開放的な住まいなら“おこもり”の休日も苦にならず、キッチンから眺めるリビングの光景も絵になる。そして、子供と一緒に作る楽しさもドリンクのおいしさも、会話を弾ませながらドリンクを味わうひとときも、振り返れば思い出す、冬の家族のひとコマとして心に刻まれていく。
- Photo/Hisanori Suzuki
- Styling/Ryosuke Ito(Interior)
- Styling/Honoka Fukano(Table&Food)
- Text/Kyoko Oya
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