- 大橋トリオ(音楽家)
- おおはし・とりお|2007年に、大橋トリオ名義で歌手としてメジャーデビューを果たす。自身の楽曲を発表しながら、ドラマや映画の音楽制作や他のアーティストへの楽曲提供、プロデュースを手掛けている。
- Instagram - @ohashitrio_official
音楽も服も、自分らしさと心地よさが一番。
大橋さんが音楽と時間を共にする時、身にまとうのは、着心地の良い服。普段はモノトーンが多いというが、Mr.Standardに着て行く服として選んだアイテムは、店頭で一目惚れしたという〈KAPITAL(キャピタル)〉の総柄ニット。「僕にとっては珍しい色柄もの。ただ、服選びの基準としている、体型をさりげなくカバーしつつ、自分らしくいられる、というポイントは押さえています」
自分に似合うものを知って、ファッションが楽しくなった。
数年前から、車で二時間ほどの距離を行き来しながら、東京と郊外の二拠点生活をしている大橋さん。生活する場所によって、装いを変えている。「郊外の家はとにかく寒くて。寒さをしのげる格好をしています。人も少なく、近所に出ても誰にも遭遇しないから、ダサいジャージを着ていても大丈夫(笑)。だからいつも同じ格好をしていますね。今日も履いている、この黒いパンツに、スウェット、パーカ、といった感じです。部屋着も外着もほとんど変わりません。一方東京では、やはり人と会う機会も多いので、少しだけ意識しますね。郊外では履くことが少ないきれいめな靴やスニーカーを着用します」
意外にも「体型がコンプレックス」という大橋さん。しっくりくる服装に気付いたのは30代に入ってからのことだった。「独特の体型をしていると自分では思っているんです。だからそれをカバーすることを一番に考えていますね。
自分に似合う服がわかってきたのは30代。それまでは何を着ても似合わない、しっくりこないと思っていました。流行のものを買って着てはみても、思った通りにはならないなって。ところが、30歳くらいで大橋トリオを始めて、衣装をスタイリングしてもらうようになって。自分に似合うというのは、こういうことなんだ、というのにやっと気付けるようになりました。とはいえ、まだわからないことだらけですけどね。音楽同様、永遠のテーマです」
音の鳴らし甲斐がある、理想的な空間。
都内と郊外の二拠点生活を始めて早数年。都内では、日々の生活で精一杯。情報が多く刺激的で、音楽活動も積極的に行う。一方郊外は緑が多く時間の流れがゆるやか。じっくりと制作に集中したい時に訪れる傍ら、家の掃除や庭の手入れなどをし始めると、あっという間に時間が過ぎてしまう。そんなふうに、暮らしの中心には常に〝音楽〟があるという大橋さん。「Mr.Standard」でも、イメージするのは音楽。
「リビングスペースで楽器を弾いたら、どんな響きをするのか、どんなふうに鳴るのか、ここで録音をしたらどんなふうに撮れるのか、そんなことを考えますね。音が直接反射してくるだろうから、曲の作り甲斐がありそうな気がします。Mr.Standardのように天井が高いと、音が散ってくれるのでいいんです。その分遅れてくる低音や反射はありますが、それが逆にいい効果を生む場合があるので、生楽器はいいかもしれないですね。録音とか関係なくても、家中に音が響きそうだから、ギターを弾いたら気持ちよさそうだなと思います」
また、ソファ周りも気になるスペース。「ミニマムで、基地感があっていいですね。より基地感が出そうなので、床を一段下げるのもいいかも。5.1サラウンドサウンドシステムのホームシアターを用意して、映画を観るのもいいですよね。最近は多忙のあまり休まる時間を取れないので、ゆっくりコーヒーでも飲みながら鑑賞したいです」
My Favorite Items
自分らしいライフスタイルが叶う「Mr.Standard」
ギターは「いつか欲しいと思いながら店に行き、ついそのまま購入してしまった」という〈Lowden(ローデン)〉。作曲もステージでも使用している主力楽器だ。
〈ION Audio(アイオンオーディオ)〉の ポータブルレコードプレーヤーはUSBで充電でき、持ち運びが可能。スピーカーも内蔵されている。「Bluetoothを接続して音楽をワイヤレス通信することも可能だけれど、やはり音は目の前で聴くのが一番いい。Mr.Standardにも合いそうですね」。「Ella And Oscar」のレコードを愛聴している。
少しずつ集めているという〈Astier de Villatte(アスティエ・ド・ヴィラット)〉の器。お香とお香立ては友人から。「とてもいい香りだったので、以来買い足しています」
- Photo/Yuhki Yamamoto
- Hair&Make/Ena Honjo
- Text/Shoko Matsumoto
好きを思う存分詰め込んで、暮らし方の選択肢を無限に広げることができる「Mr.Standard」。制作に没頭したり、ソファに腰掛け、外から射し込む光の影をなにげなく眺めたり。「Mr.Standard」の空間があってこそ、自由な時間を過ごすことができるのだ。
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