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“山”の思い出に浸れる、我が家。
OUTDOOR 2022.02.16

“山”の思い出に浸れる、我が家。

アウトドアスタイル・クリエイター 四角友里さん

LIFELABEL × tools

「好き」を暮らす

ユニークな内装建材で人気の「toolbox」と一緒に、LIFE LABELでは「住む、が一生の趣味になる」をテーマにしたコラボレーション住宅「ZERO-CUBE TOOLS」をスタート。そこで、家族の「好き」を追求し、心地いい暮らしを送るさまざまなご家族を訪問。好きが詰まった暮らしのヒントを教えてもらいます。第5回目はアウトドアスタイル・クリエイターの四角友里さんのお宅にお邪魔しました。

山の思い出に浸れる暮らしを我が家でも

四角友里さん(アウトドアスタイル・クリエイター)

山歩きの楽しさを
多くの人に伝えたい

それまで武骨な装備が主だった登山の装いに、軽快な“山スカート”を広めた、女性登山ブームの立役者。山登りの楽しみを全国で講演しながら、執筆やアウトドアウェア・ギアの企画開発に携わっています。また、着物の着付け師としても活動。ニュージーランドの永住権を取得して、トレーラーで暮らしていた経験も。現在は日本を拠点に、四季折々の自然を味わいながら山歩きの魅力を多くの人に伝えています。

どうしても心惹かれる
人生の「好き」を3つ

一見、ハードルの高い山登りを“山スカート”というツールを通して「山でおしゃれを楽しんでもいい」という意識に変えていった四角友里さん。そんな四角さんには、人生で大切にしている3つの「好き」がありました。それは、自然と触れ合う喜びを多くの人に伝えること、時の流れを感じる空間で暮らすこと、山での思い出に囲まれること。東京都内の住まいには、そんな四角さんの好きが随所に溢れていました。

大家さんのご家族が暮らす小さなマンションの三階部分を借りている四角友里さん。築45年の物件には、古いもの好きの四角さんが強く惹かれたレトロな装飾が随所に散りばめられています。手を加えることなく、以前からの内装のまま、昔の時間を感じる空間で暮らしています。

No1

山登りがもっと身近になる!
おしゃれで機能的なグッズを開発

今では山登りがすっかり暮らしの一部になっている四角さんが、登山にのめり込んだのは2003年のこと。それまで運動には苦手意識が強かったものの、上高地の散策路を歩いたことがきっかけで「大きな自然に抱きしめられているみたい!」と感動したそう。ハードな登山でなくても、山と楽しくつきあえることを実感したといいます。そこから初心者でも登れる山を皮切りに、さまざまな山登りにトライしていきました。

「ある日、ニュージーランドでトレッキング中、山でスカートを穿いた女性に出会ったんです。その頃の日本の登山といえば、みんなズボンが基本で、山でおしゃれすることはあまり一般的ではありませんでした。だからその姿を見たとき、山でおしゃれしても良いんだ!って衝撃を受けて。そこから、山スカートをもっと多くの人に知ってもらいたい一心で、アウトドア雑誌に山スカートの企画書を持ち込んだんです。それがひとつのきっかけとなり山ガールブームに火がついて、自然と触れ合う女性が増えたように思います」。この山スカートの企画があって、四角さんのもとにはアウトドアブランドから商品開発の依頼が舞い込むようになりました。「私自身、山のプロではないし、のんびり山登りを楽しみたい人間なので、素人目線で考えた登山グッズが女性ユーザーに受け入れられやすかったんだと思います。着替えやトイレが楽だったり、自然の美しい色を取り入れていたり。女性目線を盛り込んだ登山グッズの開発に取り組んでいきました」。

そんな開発商品の数々は、四角さんの自宅の一室から誕生していきました。ここには今まで登ってきた山の地図や、山に関する資料や書籍でいっぱい。自身の登山グッズも有孔ボードに引っ掛けて、思い立ったらいつでもすぐ山登りに出掛けられる仕様になっています。そんな山グッズに囲まれて、多くの人に自分が大好きな山の魅力をもっと知ってほしい想いはふくらむばかり。四角さんの山好きは、商品開発を通じて多くの人を山で笑顔にすることにつながっています。

No2

古い道具や家具から
昔の空気を感じていたい

もともと同じ町の古民家に住んでいたという四角さん。大家さんの事情で引っ越しをしなくてはいけなくなり、徒歩5分のところにあった今の住まいに出会いました。

「1・2階に大家さんのご家族が住んでいて、私たちが住む3階部分は大家さんご自身が以前暮らされていた部屋なんです。内見したとき、扉の取っ手や板張りの天井、水回りなど、いたるところに古い趣を感じて、それが私には魅力的に映りました。若い頃は新しいものやデザインを好んでいましたが、山登りをするようになって、森や山小屋の木のぬくもりに惹かれるようになって。長い年月を経てきたものには独特の空気があって、そういった自分よりも長生きしているものに囲まれていると穏やかな気持ちになるんです。物が持つ歴史を私も引き継げたら……と思い、今では我が家のインテリアも、古道具屋で購入したものや友人に譲ってもらったものばかりです」。

なかでも益子にある仁平古家具店が大好きで、山帰りに立ち寄っていろいろ物色してしまうという四角さん。リビングの脇に佇んでいた味のあるガラス棚も仁平古家具店で購入したもの。かつてはパン屋さんで使われていたそうで、画鋲が付いたままのところも気に入って、四角さんはそのまま外さないで使っています。その様子からも、物に刻まれた物語を大切にする四角さんの“古いもの好き”を感じ取ることができました。

No3

旅から持ち帰ったもので
山の思い出に浸りたい

四角さんの住まいには、旅先で手に入れたものがさりげなく並べられています。例えば、額縁に入れてあったのはヨセミテのポストカード。布巾は山小屋で売っていた手ぬぐい。ブレイクタイムに使うのは、山の麓で購入した器やコーヒー豆。他にも、山で拾った植物や小石なども各所に飾られていました。特に、枝や木の実は、雑貨として作られたものではないにも関わらず、素敵なインテリアとして空間を彩っています。

「山を一歩一歩、自分の足で歩くことで、見知らぬ土地が特別な場所に変わったり、自然が育んだ風土や文化にも触れられたり。観光する以上に土地に繋がれる気がしています。だから、旅行よりも“山旅”として訪れるほうが私にとっては得るものが多くて。そういう経験から、旅をしたら、民芸品や森の落とし物など、その土地の欠片を持って帰って、家で使うのが習慣になりました。そんな“お土産”があるだけで、日々の暮らしの中でも気持ちだけは旅した山に飛べるんです。仕事中もよくワープしちゃいますけどね(笑)。流行のデザインよりも、私は自然やストーリーを感じられるものに囲まれていたいんです」。

旅先や山で出会った物と一緒に暮らすのは、四角さんにとってかけがえのない生活の一部。森の中の植物や山が見せてくれた壮大な風景、美しい夜空や朝焼けなど、さまざまシーンがいつでも鮮やかに広がるそう。そんな時間こそ大切にしたいと思う四角さんにとって、いつでも山へ想いを馳せることができる思い出の品は、人生に欠かせない“好き”のひとつだと話します。

これからの住まいの
楽しみ方は?
自分と家族の
「好き」の新しいカタチ

自分たちの“心地いい”をたくさん詰め込んだ住まいも、時間の経過に合わせて、その姿は多様に変化していきます。ライフスタイルに合わせて必要な空間をチョイスできる「ZERO-CUBE」に住むなら、どんな使い方をしたいのかを四角さんに聞いてみました。

「仕事で休みが取れなかったり、悪天候だったり、山へ行けない日もあるんです。でも、どうしても山に行きたい!という日には、自宅の屋上でテントを張って、野営できると最高ですね。山に登れなくても、星が見えなくても、空や風を感じることができたらリフレッシュできそう。そこにもしハーブや野菜が植えられていたら、それらを使ってアウトドア料理も楽しみたい。屋上で焚火して、パチパチと火を眺めながら、ただただぼんやり過ごしてみたいです」。テントで寝るか、ベッドで寝るか、その日の気分で決めることができる住まい。それが山好きな四角さんの理想の環境だそう。

屋上に寝袋を広げて、ゴロンと横になって月を見ながら眠ったら、きっとそれだけで心が満たされるという四角さん。寝室には常に数枚の寝袋が干されているので、気分転換しに寝袋をサッと持って屋上へ、というスタイルは近いうちに実現できそうです。いつでも自然を身近に感じられる生活があれば、四角さんの手がけるアウトドアプロダクトの素敵なアイディアソースにつながっていくように思います。

make a room 次の「好き」をカタチにするわたしの『ZERO CUBE』

バルコニーにテントを張って、空を眺めながら野営できるスペースに。周囲にはハーブや野菜をたくさん植えて、いつでもそこで調理できる空間にしたい。

山登りの醍醐味をこれからも多くの人に伝えていきたいという四角さん。登山グッズや山の思い出の品に囲まれた自宅から、これからどんな快適なプロダクトが誕生するか楽しみです。

PROFILE
四角友里さん

「大好きな自然と、自分らしいスタイルで繋がりたい」というメッセージを掲げ、山登りに関する執筆やトークイベント、アウトドアウェアのプロデュースを行う。『山登り12ヵ月』(山と溪谷社)をはじめ、著書多数。www.instagram.com/yuri_yosumi/

photographer 原田教正 writer 仁田ときこ
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