家に「土間」があると、暮らしがどう変わる?
土間とは、屋内にありながら床板を敷かず、土足で踏み入ることのできるスペースのこと。表面には一般的に、コンクリートやモルタル、タイルなどが使用されており、お手入れがしやすく、夏場は涼しさを感じられる。天候に左右されず、汚れも気にならないことから、DIYや植物の水やり、アウトドア用品の収納やメンテナンスにもぴったり。テーブルや椅子を置けば、自由に出入りできるコミュニケーションスペースとしても機能する。
【Sampling 01.】
土間とフローリングで生活を切り分けてみる。
ワンルームでもお客さんを招くLDKと、プライベートな寝室は分けたいところ。土間とフローリングを使うことで、空間の広さをいかしながらオンとオフを切り分けることができる。リビング部分を土間にすれば、サーフボードのメンテナンスをしたり、アウトドア道具を広げたりと、さまざまな用途で使える。
【Sampling 02.】
リビングを囲うように、土間の収納スペースを作ってみる。
玄関からリビングまでの廊下を土間にしてみるのもアリ。靴やアウトドア用品は、壁面の収納スペースに入れて。整理整頓だけでなく、趣味の空間を一箇所にまとめることで、外へ持ち出す動線もスムーズになる。
家の玄関=土間をメインスペースにした、amadana base(アマダナベース)とは?
「“好き”が真ん中にある家」をコンセプトに掲げる「amadana base」。サブ空間となりがちな土間の玄関を広く取って家の中心にしたことで、より趣味に没頭できるつくりとなっている。
外と中をフラットにつなぐ土間は、玄関の開口も広く、入り口から降り注ぐ光も心地いいスペースだ。
amadana baseの土間、どう使う?
屋根のついたamadana base玄関先では、自宅で気軽にアウトドア気分を楽しめる。遊び道具を広げれば、土足で自由に出入りできる大人の遊び場に変身。思わず立ち寄りたくなる開放感ある雰囲気は、カフェスペースにもぴったり。きっと訪れる人々を幸せな気持ちにさせてくれるはず。
【Sampling 03.】
玄関先にハンモックやラジカセを置いて、アウトドア気分
家の外と中をつなぐ土間スペースは、アウトドア用品の出し入れも楽々。外まで拡張された大開口の玄関なら、アクティビティで使う道具を家の中から外へスムーズに移動できる
【Sampling 04.】
遊び道具を広げて、仲間たちとの遊び場に
晴れた日は外の空気を感じながら、ボードゲームを広げて大人の遊びスペースに変化させる。ササッと掃除しやすい土間だからこそ、モノが散らかってしまっても気兼ねなく過ごせるのがうれしい。
【Sampling 05.】
開口部から陽射しが注ぐ、開放感あるカフェ&オフィス
落ち着く吹き抜けスペースをカフェ空間として使った好例。土間とフローリングであえて段差をつけることで、仕事と休憩をゆるやかに区切ることができる。その日の気分に合わせて思い思いの場所で過ごせる。
住む人によって自由自在に変えられる、土間スペース。
好きなものやこだわりを暮らしの真ん中に置くことで、日々の生活はより楽しく心地いいものに。さまざまな使い方やライフスタイルが実現できる土間スペースで、そんな暮らしを叶えてみるのはどうだろう?
- Photo/Hisanori Suzuki、Hiroshi Nakamura
- Text/Reina Shibata
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