その見晴らしが暮らしを豊かにする。大きな窓から夕暮れを望む家。
「BEAMS」から生まれた“外遊び”プロジェクトを発信する「HAPPY OUTSIDE BEAMS」が、「LIFE LABEL」の“外遊びを楽しむための家”「Sunny Track House(サニートラックハウス)」をプロデュース。では、一人ひとりが個性に満ちたBEAMSスタッフは、どのような暮らしを送っているのか。今回は見晴らし抜群のマンションに住む、東谷弥生さんの自宅に伺った。
- 東谷 弥生さん
- ひがしたに・やよい|店舗スタッフ、バイヤーやディレクターを経て、経営企画に従事。BEAMSスタッフ個人が吟味したアイテムを提案する「B印MARKET」にも携わり、「東谷商店」を展開。プライベートでは夫と愛娘のほの花ちゃん、愛猫・ユタとの3人+1匹暮らし。
- Instagram - @yayoi_higashitani
家にとって大事なのは、家族がリラックスできること。
東谷さん一家は2年ほど前に東京都から神奈川県に転居し、現在の住まいは高台に建つマンション。都心への良好なアクセスの一方、近くにはハイキングコースが整備され、都市部の利便性と豊かな自然を兼ね備えたエリアに暮らす。
「BEAMSの本社があるのは原宿で、私だけでなく、夫も都内勤務です。最初は都心を中心に物件を探していましたが、ここを見つけたが最後、ほかには目移りできなくて。こんなに大きな窓がある家には、そうそう出会えません」
住まい探しを続けていた東谷さんの心を射止めたのが、キッチンからダイニングまで続くコーナーサッシ。この開放的な窓に面し、広々としたベランダも備えている。
「若いころは仕事にも遊びにも夢中で、寝るために家に帰るような生活でしたが、娘のほの花が生まれてから考え方が変わりました。家にとって大事なことは職場や遊び場への近さではなく、家族がリラックスできること。大きな窓のある家なら、心地よく暮らせると思ったんです」
居心地の理由は、北欧のムードと開放的な窓とベランダ。
聞けば、心地よさを重視するようになったきっかけは、お子さんの誕生ともうひとつ、出張で訪れたデンマークにもあったそう。デンマークといえば、名だたる家具デザイナーを輩出した北欧諸国としても知られている。
「北欧の国の人たちは、家での時間を大切にする——。そのことを目の当たりにした感覚でした。街に並んだ家の一つひとつに惹きつけられて、しかも、カーテンを付けていないおうちが多くて。住まいを大事にするからこそ、自分の家を自慢したいのかも、なんて思いましたね。人に自慢したくなる自宅って、最高じゃないですか」
東谷さんは自身が訪れたデンマークをお手本に、住まいをリノベーション。「北欧のインテリアって、洗練されているのに気張った感じがないんです」というイメージを実現するべく、壁はシックなモルタル塗装、床は温かみのあるパーケットに。ふたつの異なる要素が同居し、モダンでありながらも肩肘張らない表情に仕上がっている。
「自慢したいから、なんておこがましい気持ちはありませんが(笑)、この家に引っ越して以来、人を招く機会が増えたんです。私だけでなく、夫も会社の同僚を招いたりして。娘と同じくらいのお子さんがいる友人が多いので、休日の我が家はとってもにぎやか。いいリフレッシュになっています」
東谷さんの自宅に集った子どもたちにとって、リビングから繋がるベランダは格好の遊び場。レジャーシートを敷いておままごとに熱中したり、夏にはベランダを覆うくらいに大きなプールを設置し、水遊びを楽しんだり。東谷さんは「子どもの楽しそうな姿を見ていると、この家にして良かったと思いますね」と顔をほころばせる。
窓から眺める、「今日のお空はきれいなピンク色だね」。
気持ちいいまでの開放感をもってして住まいにリラックスムードをもたらしてくれる、リビングとベランダの繋がり。この空間は東谷さん自身にとっても、「心がほぐれます」というほどの癒し。
「特にキッチンから眺める景色が好きなんです。仕事が終わって帰宅して、夕食を作る前に少しでもひと息つきたい。そんなときはキッチンにスツールを置いて、ボーッと外を眺めます。見晴らしの良さのおかげですよね。夕日が本当にきれいなんです。この景色があるから、仕事後の家事も頑張れます(笑)」
高台に建つマンションだけに景色を遮るものは一切なく、夕日も朝日も、近隣の街並みや周辺に広がる緑も一望できる。その美しさは愛娘のほの花ちゃんにも伝わり、「今日のお空はきれいなピンク色だね」なんて会話もしばしばだとか。
窓から眺める景色が癒しなら、広々としたベランダでのひとときも癒し。「東京に住んでいたころから、ちょこちょこと育てていたんです」という東谷さんの息抜きは、植物を育てること。
「以前は屋内で育てていたので、あまり大きな植物は購入できなかったけど、このベランダなら心配無用。大ぶりな植物って、ちょっと奇抜なシルエットの品種が多いんです。それなりのお値段がするので、自分へのご褒美ですね(笑)。一年にひとつずつ、新しい植物を増やしていくつもりです」
東谷さんは観葉植物だけでなく、ベランダでローズマリーやバジルといったハーブも栽培。コンポストも導入し、そこから生まれた堆肥とベランダに降り注ぐ日光によって、植物はすくすくと育っていく。
もしも、Sunny Track Houseに住んだとしたら?
「家族や友人と過ごす家での時間も、仕事の時間もどちらも楽しい。どちらも楽しいからこそ、バタバタとした生活を送っています。そんな風に忙しい毎日だと、じっくり空を眺めることって、なかなかありません。それが今の家に引っ越してから、空を眺めることが日常になりました。繰り返しになりますが、これが力の源です」
忙しい毎日を送る東谷さんにとって、家の外での楽しみは、まとまった休みに出掛ける旅行。なかでも海のある土地を選ぶことが多く、お気に入りは沖縄の離島だそう。そんな東谷さん一家がSunny Track Houseに住んだとしたら、どんな暮らしを送るだろう?
「2階のデッキから海を眺めたら、絶対に癒されますよね。私だったら、海沿いにある高台に建てると思います。それに、今以上に友だちを招いてしまいそう。私にとっての“心地いい家”は、お招きした人も気兼ねなく、思い思いに過ごせる場所。デッキでバーベキューをしたり、ハンモックに寝転んだり、リビングのソファでくつろいだり。これだけの広さがあれば、まさに私の理想どおり、みんなが思い思いに過ごせそうじゃないですか」
そんな風に想像を膨らませつつも、東谷さんの住まいも居心地抜群。北欧をお手本としたインテリアと大きな窓から望む開放的な景色が訪れる人の心をほぐし、ついつい長居したくなるムードが漂っている。
- Photo/Yuki Nobuhara
- Text/Kyoko Oya
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